相続した実家にシロアリ・雨漏りの跡が…黙って売ると後悔する理由とは?

相続した実家に白アリ・雨漏りの跡が…一戸建て査定のポイント

気づいてしまった…実家のシロアリ・雨漏り、どうすればいい?

実家を相続して売却を考えているのですが、床下を覗いたらシロアリの被害らしき跡があり、天井にも雨漏りのシミがあるんです。こんな状態でも売れるものでしょうか?

こだせんせい
こだせんせい

はい、シロアリ被害や雨漏りの跡がある家でも、売却自体は十分可能です。ただし、絶対に押さえておいていただきたい注意点があります。今日はそのポイントを一緒に見ていきましょう。

相続した実家を売ろうとしたとき、床下や屋根裏を点検して初めて「シロアリの被害」や「雨漏りの跡」に気づくケースは少なくありません。誰も住んでいなかった期間が長い家ほど、湿気や換気不足の影響でこうした劣化が進みやすい傾向があります。ここで多くの方が考えてしまうのが、「このまま黙って売ってしまおう」という選択です。しかし、実はこの判断が、後々大きなトラブルの引き金になることがあります。

なぜ”黙って売る”と後悔するのか——契約不適合責任という仕組み

家を売るとき、シロアリ被害や雨漏りといった建物の欠陥(専門的には「瑕疵」と呼ばれる、本来あるべき品質や性能を欠いている状態のこと)を知っていながら買主に伝えずに売却すると、売主は契約不適合責任(けいやくふてきごうせきにん。2020年の民法改正で、それまでの「瑕疵担保責任」に代わって導入された、引き渡した物が契約内容と異なっていた場合に売主が負う責任のこと)を問われる可能性があります。

「黙っていた」というより、正直、自分でもよく分かっていなかったんです。それでも責任を問われてしまうんですか?

こだせんせい
こだせんせい

気づいていなかった場合でも、契約不適合責任は基本的に発生します。契約の内容に適合しない部分があれば、買主には①修補などを求める追完請求権、②代金の値下げを求める代金減額請求権、③損害賠償請求権、④契約解除権という4つの権利が認められています。「知らなかったから大丈夫」とは言い切れない制度なんです。

売却後、数ヶ月から数年経ってから買主がシロアリ被害や雨漏りに気づき、多額の補修費用を請求されるケースも実際にあります。反対に、契約前に売主が正直に伝え、「物件状況等報告書(告知書)」にきちんと記載しておけば、買主はその状態を了承したうえで購入することになるため、後から責任を問われるリスクは大きく下がります。告知すべき事項がある一戸建てをどう売却するか気になる方は、告知事項がある一戸建ての売却についての記事も参考にしてください。

契約不適合責任と聞くと不安になってしまうかもしれませんが、正しく対処すれば大きな問題にはなりません。気になる方は、まず今の家がどのくらいの価格で売れそうか、価格帯だけでも確認してみるのも一つの方法です。

実際どのくらいの費用がかかる?シロアリ・雨漏りの相場を知っておく

シロアリ駆除の費用は建物の延床面積によって変わりますが、業者27社の調査によると15坪程度で約8万4千円、30坪程度で約16万8千円、40坪程度で約22万3千円が目安とされています(1平方メートルあたりの単価は業者により980円〜2,900円と幅があります)。一方、雨漏り修理の費用は原因や被害範囲によって差が大きく、軽度なものであれば5万円〜30万円程度、屋根や外壁全体に被害が及ぶ中〜重度なケースでは80万円〜200万円程度になることもあります。

思ったより費用の幅が大きいんですね……。査定額にも影響するんでしょうか?

こだせんせい
こだせんせい

はい、査定額には一定の影響があります。ですが、被害を隠さずに正直に伝えたほうが、結果的にスムーズな取引につながることがほとんどです。買主に安心して購入してもらうための「既存住宅売買瑕疵保険」(引き渡し後に見つかった欠陥の補修費用等を保険でカバーする制度)を使う方法や、シロアリ被害や雨漏りがある家を専門に扱う買取業者に相談する方法もありますので、選択肢は一つではありません。

黙っていると起こりうる3つのトラブル

  • 引き渡し後の追完請求・代金減額請求:買主から修理費用の負担や代金の値引きを求められることがあります
  • 契約解除・損害賠償請求:被害の程度によっては契約そのものを解除され、受け取った代金を返還したうえで損害賠償まで求められるケースもあります
  • その後の対応や信頼関係への影響:トラブルが表面化すると、買主とのやり取りが長期化したり、関係者との信頼関係に影響したりすることがあります

想像以上に重い話ですね……。今からできることはありますか?

こだせんせい
こだせんせい

まずは、気づいている範囲でよいので、シロアリ被害や雨漏りの状況を「物件状況等報告書」に正直に記載することが大切です。専門家に床下・屋根裏を調査してもらい、状況を客観的に把握しておくと、告知書の内容もより正確になります。擁壁など他の”訳あり”要素がある場合も、考え方は同じですよ。

擁壁がある一戸建ての査定については、擁壁のある一戸建ての査定で気をつけたいポイントと解決策もあわせてご覧ください。

シロアリ・雨漏りがあっても、売る方法はいろいろある

  • 現状のまま、告知したうえで売却する:修繕せずに価格を調整して売る方法。訳あり物件の扱いに慣れた買取業者であればスムーズに進みやすい方法です
  • 最低限の補修をしてから売却する:シロアリ駆除だけ先に済ませておくなど、買主の不安を減らす方法です
  • 既存住宅売買瑕疵保険を活用する:保険に加入することで、引き渡し後に欠陥が見つかった場合の補修費用等が保険でカバーされ、買主の安心材料になります

どの方法が合っているかは、被害の程度や売却までにかけられる時間、予算によって変わります。一人で判断せず、一戸建ての査定に慣れた専門家に相談しながら決めていくことをおすすめします。

まとめ:黙って売るより、正直に伝えたほうが結果的に近道

シロアリ被害や雨漏りの跡がある実家でも、売却をあきらめる必要はありません。大切なのは、気づいた状態を隠さずに買主へ伝え、必要に応じて告知書に記載しておくことです。黙って売ってしまうと、契約不適合責任を問われ、引き渡し後に追完請求や損害賠償を求められるおそれがあります。費用の相場を知り、現状のまま売る・補修してから売る・瑕疵保険を活用するなど複数の選択肢を比較しながら、専門家と一緒に進めていきましょう。

※本記事の内容は全日本不動産協会「買主の追完請求権」、ホームプロ「雨漏りの修理・リフォームにかかる費用相場」、アリプロ「シロアリ駆除の費用相場」(いずれも2026年9月時点の公開情報)を参考にしています。

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うちみたいに、シロアリ被害や雨漏りの跡がある家でも、査定をお願いできますか?

こだせんせい
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もちろんです。シロアリ被害や雨漏りがあっても、査定自体には問題ありません。下記ボタンからお問い合わせください。

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