親から相続した家、どうする？
売却と活用のベストな選択肢
親から家を相続しました。
でも、どう扱えばよいか分からなくてとりあえず放置しています。
どうしたら良いでしょうか？
相続した家には、維持コストや税金の負担、管理の手間が発生します。
一方で、うまく活用すれば売却や賃貸収入により、老後資金や資産形成につなげるチャンスにもなります。
今回は、相続した家を「売る」「活用する」それぞれのメリット・注意点を比較し、自分に合ったベストな選択肢を見つけるために考えましょう
■ 相続した家の「現状」をまず把握しよう
相続した一戸建てですが、しばらく使っていなくて水道や電気が使えるのか不安です。
まず何から進めればよいでしょうか？
まずは、相続した一戸建ての以下の点を確認しましょう：
- 立地・築年数・建物の状態
- 登記内容と相続手続きの完了状況
- 維持費（固定資産税・修繕費など）
- 他の相続人との共有状態かどうか
これらを整理することで、現実的に売却が可能なのか、活用できそうかの判断材料になります。相続登記は義務化されましたので、遺産分割協議、相続登記など完了状況を確認することが必要です。固定資産税や庭木の剪定費用等維持費の金額によっても活用の判断が変わってきます。権利関係についても注意が必要です。
■ 売却という選択肢｜すっきり資産整理＋現金化
相続した家を「今後使う予定がない」「遠方で管理できない」という方には、売却が現実的な選択肢です。
ポイントは、自分だったら「査定に出した金額」で購入するかどうかを考えてみて下さい。今後使う予定がなければ、不動産→現金にすることにメリットがあります。
【メリット】
- 現金化できるため、老後資金や教育資金に活用可能
- 管理や税金などの負担から解放される
- 相続人間で資産を分割しやすい
【注意点】
- 譲渡所得税が発生する場合がある（ただし特例もあり）
- 共有名義のままだと売却が難航することも
- 不動産市況によって売却価格が左右される
👉 ポイント：
「空き家の3000万円特別控除」などの制度を使えば、税負担を大きく減らせる可能性もあります。事前に専門家へ相談を。
→国税庁「空き家を売った時の特例」
■ 活用という選択肢｜賃貸・リフォーム・セカンドハウスなど
売却以外では、活用方法はあるのでしょうか？
リフォーム費用等も心配です。
手放すのではなく、活用することで資産として育てるという方法もあります。
相続した一戸建ては、建物の状態にもよりますが、そのまま賃貸に出したりリフォームして資産価値を上げたりすることが出来ます。土地として残したい場合には解体することも選択肢としてあげられます。下記、活用例を参考にして下さい
【代表的な活用例】
- 賃貸に出す（住居・店舗など）
→安定的な家賃収入が得られる可能性あり。リフォームが必要な場合でもDIY賃貸などの活用方法もあります。 - リフォームして売却価値を上げる
→空き家より高く売れる可能性あり。リフォーム費用の為、初期投資が必要になります。 - セカンドハウスや別荘にする
→将来的な住み替えや二地域生活にも活用できる。自分自身で使うためにセカンドハウスとしての利用も想定できます。 - 更地にして駐車場や貸地として使う
→将来的に土地の活用を検討する場合には建物を解体して駐車場や貸地としての利用も可能です。
【注意点】
- インフラの整備や修繕費、管理費など初期投資がかかる
- 空室リスクや植栽の選定など管理の手間が発生する
- 立地や物件状態によっては貸せない場合もあります
👉 ポイント：
賃貸に出す場合には利回りや維持管理コストをしっかり試算し、収支がプラスになるか確認してからスタートをする必要があります。初期投資を何年で回収することが出来るかの視点が必要です。
■ 「売却 or 活用」の判断基準とは？
売却と活用は自分にとってどちらがベストなのか？
以下のような視点で整理してみましょう。
| 判断軸 | 売却が向いている | 活用が向いている |
|---|---|---|
| 立地 | 人が少ない郊外や過疎地 | 都市部・駅近など |
| 建物状態 | 老朽化が進んでいる | 比較的良好／修繕可能 |
| ライフスタイル | 忙しくて管理できない | 時間・労力をかけられる |
| 相続人の関係 | 単独相続 or 揉めている | 協力体制が取れている |
| 資金面 | 現金が必要 | 長期的に資産運用を考えている |
売却と活用については一概には言えないですが、売却のしやすさを考えると都市部や駅近の物件は売却向きの点もあります。相続人が複数の場合には今後の事を考えると、はじめのうちに売却して現金で分けた方が良いこともあります。不動産と資金面、相続人によって売却が向いているのか、活用が向いているのかが変わりますので、一度専門家に相談するのをオススメします。
■ 判断に迷ったら「査定」と「相談」が第一歩
不動産の価値やどういった活用ができるのか。調べないといけないことや登場人物も多くなり判断に迷ってしまいます。相続したとたんやる事が増えすぎてパニックです。
「まだ保有するのか手放すべきか迷っている」
「活用したいけどどう進めればいいのか…」
「やることが多すぎて何から手を付ければ良いのか…」
そんなときは、まずは不動産会社に査定を依頼することをおすすめします。
いまの家の「市場価値」や「活用ポテンシャル」が明らかになりますし、準備しないといけない事等をリストアップしてくれます。
また、相続や不動産に強い専門家（司法書士・税理士・FP）と相談しながら進めることも安心につながります。
■ “使わない家”こそ、活かすか手放すかを考える
相続した家は、大切な家族の思い出が詰まった資産でもあります。
しかし、放置していてはコストだけが膨らみ、価値は下がってしまう可能性も。
- すっきり資産整理したい → 売却
- 資産として残したい／活かしたい → 活用
どちらが正解というわけではありません。
あなた自身のライフプランや状況に合った方法を選ぶことが、何より大切です。
まずは「家の今の価値」を知ることから、未来への一歩を踏み出してみませんか？
こだせんは一戸建て専門の不動産査定サイトです。
一戸建ての査定をお願いしたい場合はどうしたらいいですか？
また一戸建ての売却と賃貸で迷ってます。そういった相談にも乗って頂けますか？
一戸建ての査定は下記ボタンからお問い合わせ下さい。
不動産の査定は無料です。
一戸建ての専門家がお客様ご所有の不動産を査定致します。
現在、対象エリアは23区内を中心に東京都・神奈川県ですが、随時拡大を予定しています。
またご所有の一戸建てについて、売却の査定や賃料の査定をふまえて、売却したら賃貸したらのシミュレーションも出来ます。お客様に合った活用方法をご提案致します。