1.境界標が無い一戸建ての売却査定をお願いしたいのですが、

相続した実家の古い一戸建てですが、境界標が無く境界について曖昧なのですが、不動産の売却に影響はありますか?

「実家を売ろうと思ったら、境界標が見当たらないと言われた」
「古い一戸建てだけど、境界がはっきりしていなくても売却できるの?」
一戸建ての売却相談で、意外と多いのが境界標の有無に関する不安です。
特に築年数の古い一戸建てや、長年住み続けた家では、
- 境界標が見当たらない
- そもそも設置された記憶がない
- 塀や柵が境界だと思っていた
というケースが珍しくありません。
境界標が無い一戸建てでも売却は可能です。
ただし、条件や注意点を理解せずに進めると、売却の長期化やトラブルに発展するリスクがあります。
― トラブルを避けてスムーズに売るための実務知識 ―
- 境界標とは何か
- 境界標の有無が一戸建ての査定に与える影響
- 塀や柵の帰属先はどう判断されるのか
- 境界非明示でもよいのか
- 確定測量は必要なのか
といった疑問を、実務目線でわかりやすく解説します。
2.そもそも「境界標」とは何か?

境界標とはどういうものでしょうか?

境界標とは、隣地との土地の境界を示す目印のことです。
一般的には、以下のようなものが使われます。
- 金属プレート
- コンクリート杭
- プラスチック杭
- 石杭
これらは、過去に測量を行った際に設置されるもので、
土地の範囲を客観的に示す重要な証拠になります。
ただし、長年の間に、
- 工事で撤去された
- 土に埋もれた
- 塀の設置時に壊された
といった理由で、現地で確認できないことも多いのが実情です。
3.境界標が無いと一戸建ての査定はどうなる?

一戸建ての査定では、
「土地の面積が確定しているかどうか」が重要な評価ポイントになります。

境界標が無い場合は査定にどのような影響がありますか?
境界標が無い場合の査定への影響

境界標が無い場合は、
- 土地面積が確定していない
- 将来の境界トラブルリスクがある
- 買主側が不安を感じやすい
これらの理由から、査定額が保守的(低め)に出る傾向があります。
特に、以下のようなケースでは注意が必要です。
- 土地の形が複雑
- 隣地との距離が近い
- 塀や柵が境界線上にありそう
境界が曖昧なままだと、
「実際の土地はどこまで使えるのか?」
という不安が拭えず、購入を見送られる原因になります。
4.塀や柵がある場合、その帰属先はどうなる?

「この塀が境界だと思っていた」のですが、何か違うのでしょうか?
塀や柵=境界とは限らない

実務上、塀や柵の位置が必ずしも正式な境界とは限りません。
- 自分の敷地内に設置している場合
- 隣地側が設置したもの
- 境界線をまたいで建てられている場合
など、状況はさまざまです。
塀や柵の帰属先(所有者)を判断するには、
- 設置時の資料
- 過去の測量図
- 隣地所有者との確認
が必要になります。
また、売却時に帰属が曖昧なままだと、
「将来撤去費用は誰が負担するのか?」
といった問題が生じる可能性があります。
5.境界非明示でも売却はできる?

境界標が無く、境界もはっきりしていません。
境界が曖昧なままでも売却は可能でしょうか?

境界を確定しない場合でも、売却は可能です。
その場合には、境界非明示での売却を検討してみましょう。
境界非明示での売却の場合のメリット、デメリットについて下記に説明します。
境界非明示とは?
売主が、
「隣地との境界を明示しない」
という条件で売却する方法です。
境界非明示のメリット
- 測量費用をかけずに売却できる
- 売却までの時間を短縮できる
境界非明示のデメリット
- 買主が限定される
- 売却価格が下がりやすい
- 融資が通りにくい場合がある

そのため、境界非明示でもよいかどうかは、
物件の立地・価格帯・購入希望者の属性によって判断する必要があります。
6.確定測量は必要?やるべきケースとは

売却価格が下がってしまうのは考えものですね。
境界を確定する場合にはどのようにしたらよいのでしょうか?
確定測量とは?
土地家屋調査士が、
隣地所有者立会いのもと、正式に境界を確定させる測量です。
確定測量が必要になる主なケース
- 境界トラブルの可能性が高い
- 高額な土地取引
- 分筆・土地活用予定がある
- 買主が境界明示を強く求めている
確定測量には、
数十万円〜100万円前後の費用と、
数か月の期間がかかることもあります。
ただし、測量を行うことで、
- 売却価格が上がる
- 買主の安心感が増す
- トラブル回避につながる
といったメリットも大きく、
結果的にスムーズな売却につながるケースも多いです。

確定測量を行う場合の判断として、上記であげたような日数と費用の問題が発生します。相続税の支払いの期限が迫っている、施設の入所費用が必要といった理由で不動産をすぐに現金化したいといった場合には、境界非明示での売却も検討してください。確定測量の場合、売却有無にかかわらず100万円前後の費用が発生することと3か月~6か月程度(官民境界確定が必要な場合)日数がかかる点に注意が必要です。また、隣地との折り合いがつかず、境界確定がすぐには出来ないといったケースもあります。
7.境界標が無い一戸建てを売却する際の現実的な選択肢

それでは境界標が無い一戸建てを売却する場合には現実的にどのような選択肢を取るのが良いのでしょうか?

上記で説明してきましたが、
境界標が無い場合、主に次の3つの選択肢があります。
どれが正解かは、
一戸建ての査定結果・売却期限・資金状況によって異なります。
一戸建ては個別性が高いですので専門家に相談することをおすすめします。
① 確定測量を行ってから売却
- 費用と時間はかかる
- 高値・安心取引を目指せる
② 簡易測量+境界非明示で売却
- コストを抑えられる
- 買主を選ぶ必要あり
③ 現況渡しで価格調整して売却
- 早期売却向き
- 投資家や法人向け
8.境界標が無くても売却は可能。ただし準備が重要

境界標が無い一戸建てでも、
売却は十分可能です。
しかし、
- 境界標の有無
- 塀や柵の帰属先
- 境界非明示で進めるか
- 確定測量が必要か
これらを整理せずに売却を進めると、
価格低下・売却長期化・トラブルにつながりかねません。
まずは、
- 現地と資料を確認
- 一戸建ての査定を受ける
- 専門家(不動産会社・土地家屋調査士)に相談
この3ステップを踏み、
自分にとって最適な売却方法を選ぶことが、後悔しない売却への近道です。
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