一戸建てを査定する際のポイントをまとめてみます
一戸建てを査定する際のポイントを教えてください。
分譲マンションと一戸建てで査定で評価する点は違いますか?
一戸建ても分譲マンションも不動産を査定する際のポイントは大きく変わりませんが、
一戸建ての場合、一戸建て特有の個別性(独自性)により評価する項目が多くなります。
まず不動産を査定する際のポイントですが、
不動産を査定する際のポイント
- 建物の築年数
- 土地や建物の広さ
- 立地
- 内装の状況
については、分譲マンションや一戸建てに関わらず不動産を査定する際に価格に大きく影響を与えます。建物が新しければ、立地が良ければ、広ければ、、、当然高くなってきます。
分譲マンションの場合
- 建物の管理状況
- 修繕積立金や管理費の額
- 修繕積立金の残高、長期修繕計画の有無
によっても多少価格に影響を与えますが、
同じ建物内の過去の成約価格によってほとんど査定価格が決まっている点があります。
分譲マンションの価格を査定する際は、取引事例比較法を採用することがほとんどです。つまり、同じ建物の過去の成約データを基に、広さや階数、向き等を考慮してお部屋の現時点での価格を査定します。
近年のインターネットの発達(AIの台頭)により、建物名と広さが分かれば大体の金額は推定できてしまいます。
同じ建物内で売り出している金額が違うのはどうしてですか?
実際に価格を分けるポイントとして、内装の状況や賃借人の有無、売主の状況(急いで売りたいのか、ローンは残っているのか等)によっても価格に影響を与えます。ただ、実際に成約する金額を見ると概ね相場の金額に収まっています。
一戸建ての場合
一戸建ての場合は、査定するポイントは違いますか?
一戸建ての場合は、査定時に評価するポイントが多くなります。
一戸建ては短期間の間に同じ建物が頻繁に売買されるという事はほとんどありませんので、分譲マンションのように取引事例比較法による評価が難しいです。その為、まず土地と建物について分けて評価しないといけません。一般的に土地については近隣の土地の成約データを基に取引事例比較法を、建物については建物そのものを評価する原価法という手法を取ります。
土地についての評価項目
- 用途地域(第一種低層専用住居地域、近隣商業地域など)
- 容積率、建蔽率
- 間口や前面道路幅、向き
- 土地の形(整形地、旗竿地など)
- 境界について(境界標や越境、確定測量図の有無など)
- 地下埋設物の有無
- その他(崖や高圧電線等、周辺環境から影響を及ぼすもの)
土地についての評価項目は多くなります。
この土地にどういった建物が将来建築できるのか?
建物を建築するにあたって障害となるべきものはあるか?(その障害を取り除くことが出来るのか?)
といった視点で土地を評価していきます。
再建築することが出来ないであったり、水道管やガス管が隣人宅に越境している/されている、通行掘削の承諾が取れないといった場合には土地の価値も下がってしまいます。
上記の点をふまえながら、近隣同種の土地の過去の成約価格や周辺の土地相場を基に土地の現在価値を査定します。
建物についての評価項目
- 建物の外装の状況
- 建物の内装や設備の状況
- 広さや築年数
- 新耐震基準の建物か否か
- 不具合個所の有無(傾き、雨漏り、シロアリなど)
- 日当たり
- 建築基準法に則っている建物か否か
建物についても評価項目が多く、同じような建築時期の建物であっても建物の使用状況やメンテナンス状況によっても評価は変わってしまいます。
現在の状況でそのまま使用できる建物か?
リフォームやリノベーションをすれば使用できる建物か?
解体をしないといけない建物か?
といった視点で建物を評価していきます。
一般的には建物の評価は原価法により、木造の場合は25年位で建物価値がなくなるといった計算をしますが、同じような築年数の物件であっても、建物のメンテナンス状況によって評価が変わります。まだまだ建物が使用できる場合には単純な原価法に捉われずに実際に目で見た評価の方が高く査定できるポイントです。
一戸建ての査定の場合には、実際に専門家に中を見てもらわないと正確な評価にはつながらないのね。
土地と建物を総合的に評価
一戸建ての査定には土地と建物を総合的に評価します。
土地の価格○○○○万円、建物の価格○○○○万円と評価を出した上で一般的には足し算を行いますが、不動産全体で見た場合に価格を調整することもあります。
例えば、
- 土地が近隣相場と比べてすごく広い
- 建物の評価がすごく高い不動産(豪邸等)
- 建物を解体することが必須の場合や解体費用が高くなる見込みの場合
個別性の高い不動産ですので、土地が広すぎたり建物が高すぎたりした場合には、近隣の相場観をふまえ実際に売却可能な金額に調整したりもします。反対に希少性が高い物件はより高く査定することもします。また、RC造等解体費用が高くなる見込みの建物の場合には、まだ建物が使用可能な状態でも不動産全体で評価が下がることもあります。いずれにしても入念な周辺不動産の調査と土地建物の調査が必要になります。
土地と建物を総合的に評価することで、より正確な一戸建ての査定が可能になります。一戸建ての場合は机上での評価が難しく、現場での調査が必要です。
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