一戸建ての売却時に注意!地下に埋設物有り

一戸建ての売却に注意!地下に埋設物あり一戸建て査定のポイント

一戸建ての地下に埋設物(地中埋設物)があると価格に影響?

一戸建ての売買の際も地下に埋設物があると価格に影響はありますか?

こだせんせい
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一戸建ては建物と土地がセットになっていますので、土地の売買の際に注意が必要な地中埋設物の有無は、一戸建ての売買の際にも重要になっています。ただし、一戸建ての場合には、売買前に地下を掘って埋設物がないかを調べるという方法はあまり現実的ではありません。購入希望者の目的(新築するのか、そのまま使用するのか)によってもどこまで調査するかが変わってきます。

地中埋設物とは?

こだせんせい
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地中埋設物とは、その字の通り、土地の地下に埋まっている物を指します。以前の土地の使用状況によって埋まっているものが特殊だったりもしますが、一般的には下記に挙げるようなものがあります。

  • 建物の基礎(以前に建っていた)
  • ガラ(コンクリート片や建築資材、石などのゴミ)
  • 水道管やガス管(使用していない)
  • 井戸や浄化槽といった人工的に地下に作られたもの
  • 建物の杭 等

いろいろなものが土地に埋まっていることがあるのね。地中埋設物があるとその撤去費用がかかるので、価格に影響がありそうですね。

こだせんせい
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そうですね。単価は地域や業者、物によっても様々ですが、1立米あたり5,000円(木くずなど)~20,000円(コンクリート片など)の費用がかかったりします。井戸や浄化槽の撤去には10万円以上必要な場合や建物の杭を撤去するとなった場合は100万円近くかかることもあります。撤去するもの/撤去しないものの分別は必要ですが、地中埋設物があると想定していない費用が発生することがありますので注意が必要です。

地中埋設物があると大変!事前に調査した方が良い?

一戸建ての売却の際も地中埋設物の調査をした方が良いですか?

こだせんせい
こだせんせい

地中埋設物の調査はやらないよりはやった方が良いですが、一戸建てを売却する場合には、建物があるので穴を掘るような調査(ボーリング調査等)は現実的ではありません。一戸建てを建築した時の資料があれば、それを基に地中に埋まっているかの可能性を探ります。また、地歴調査といってその土地に代々どのような建築物が建っていたかなどを調べる方法もあります。もし昔は工場だったりした場合には土壌汚染の可能性がありますので、どういった工場だったのかを詳細に調べる必要もあります。

地下の事は目で見えないので、調査は大変そうですね。

こだせんせい
こだせんせい

実際、建物を解体して土地を整備する際に地中埋設物が見つかるケースが多いので、一戸建てが建っている状況で地中埋設物の有り無しを判断することは難しいです。地中埋設物が埋まっている可能性が高い場合には、事前にその旨を買主にも知らせることが後々のトラブル防止につながります。また地中埋設物の有無が分からない場合には、地中埋設物が出てきたとしたらその取り扱いをどうするのかを契約書に盛り込むのが良いでしょう。ただし、地中埋設物の撤去費用は買主負担としていたとしても、売主が知っていて告げなかったりした場合や容易に知ることが出来た場合には特約が無効となるケースもありますので、地中埋設物がありそうな時は告知や調査を行うようにしましょう。(参考:平成15年5月16日判決、平成30年3月29日判決)

購入希望者が新築する場合は特に注意

こだせんせい
こだせんせい

一戸建ての購入希望者の利用目的が建物の撤去と新築の場合には、地中埋設物の撤去費用や調査費用についての取り決めが重要になります。基本的に地中埋設物の撤去費用や調査費用は売主の負担になりますので、解体工事中にガラが出てきた場合にはガラの撤去費用を負担しなければなりません。地中埋設物の有無は予想できないことも多い為、一戸建ての売却の際は地中埋設物が出てきた際の撤去費用について頭の片隅に残しておくと良いでしょう。

また、売買の交渉時に建物の撤去費用や地中埋設物が出た際の撤去費用等は買主の負担とする(その分売買価格を安くする)というような特約を結ぶことで売主の予期せぬ負担を軽減することも出来ますので、相手方との交渉も重要になります。

購入希望者がそのまま一戸建てに住む場合には、地中埋設物の事は気にしなくて良いのでしょうか?

こだせんせい
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地中埋設物の有無については所有者の方も不明な場合が多いですので、正直に分からないと伝えるので大丈夫です。ただし、先ほどもお伝えしたように「知っていて告げない」といった場合では後々トラブルに発展してしまいますので、地中埋設物が有る場合/有りそうな場合にはその旨伝えるようにしましょう。今はそのまま一戸建てに住む場合でも将来的には取り壊して新築するといったこともありますので、知っていることを告げることはトラブル防止にもつながります。

地中埋設物が出てきた際の対処方法

建物を解体中に地中埋設物が出てきたと連絡がありました。どのように対処したらよいでしょうか?

こだせんせい
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地中埋設物については、実際に土地を掘ってみないと分からないことも多い為、一戸建ての引き渡しが終わった後にこのような連絡があることがあります。
その場合の対処方法ですが、地中埋設物が出てきた際は売主側も立ち合いの機会を得るようにしましょう。地中埋設物の撤去をしないで別の安価な方法で出来ることもあります(井戸を埋め戻したり、杭を完全撤去するのではなく影響がない所で切断する等)ので、請求されるがままに支払うのではなく他の方法で出来ないか/金額が妥当かといった事を調べます。

また、地中埋設物が出てきた際の費用については予め想定しておくと良いでしょう。

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